小説書評・・けいたの小説日記 読書感想文・・おすすめ小説~おもしろ小説・・

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喋々喃々    小川 糸 著  

~癒される情景とおいしい食べ物
       ようこそ!ひめまつ屋へ!!~


東京の下町の風情を残す谷中という町でアンティークの着物を売る『ひめまつ屋』
主人は若干二十八歳・横山栞
街の人たちとのふれあい、むかしの恋人との思い出、いびつな家族そして、恋愛・・・
それらを通して彼女の一年を振り返る
やさしい、そしてとってもおいしい物語・・・
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小川糸さんの作品は2作品目
前回読んだ『食堂かたつむり』もそう
景色、情景が事細かに述べられていて情緒がある
ひとつの何てことのない風景、街に幸せを感じる
作者のやさしさや愛情をすごく感じる作品
そして、おいしい食べ物
お話のスタートは1月7日の朝食
春の七草・・・七草粥
セリ、ナズナ、ゴキョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、春の七草
みなさん全種類言えますか?
1月3日は3日とろろなんてのもありますが・・・
ある日、木ノ下春一郎という男性が茶会で着る着物を探しに『ひめまつ屋』を訪れる
彼には妻も子もいる
しかし、栞は彼のやさしさに魅かれてしまう・・・

①妻子のある男性と恋に落ちてしまういびつな恋愛のお話
②母と父は離婚していて三姉妹の一番下の妹とは種違い・・のいびつな家族のお話
③まどかさん、イメルダ婦人、イッセイさんなど心優しい街の人たちとのふれあいのお話
④年賀状、暑中見舞いと別れてからもいつも手紙をくれる昔の恋人、雪道君のお話
⑤そして、おいしいお店、食べ物のお話

すべてとても癒されるお話
ひとつだけいびつな恋愛・・・ちょっとこれだけは心苦しい・・・感がありますが・・・

このお話にはいろいろなお店が登場
《千駄木倶楽部》
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13018390/
《オザワ洋菓子店》
http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13055194/
《TIES》
http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13018359/
《アンジュラス》
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003678/
などなど・・・・・
実在するお店
んー行ってみたい!!

秋の七草って知ってますか?これもお話に
けいたは知らなかった
萩(はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじはかま)、朝顔の花
だそう
(七草についてウィキペディアへ)

小川糸さんの愛情あふれるやさしい文章!お楽しみくださいませ!!


「星って、どうして美しいか知ってる?闇があるからだと思うんだ。・・・嫌なこととか苦しいことが人生の中では、闇の部分だと思うんだ。
でもそういうのがなかったらいいことっていうかうれしいこととか楽しいこととか幸せなこととか、ひからないんじゃないかなぁ。ずーっと人生が真昼の明るさだったら、星の存在にも気づいてないんじゃないかって、最近よく星を見てて思うんだよ」



生きている者同士が出会えただけで奇跡なのだ




以下私的評価です
癒される!★★★★☆
清々しい!★★★★☆
やさしい文章!★★★★★
景色が思い浮かぶ!★★★★★
読んでよかった!★★★★☆

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category: 小川 糸

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食堂かたつむり    小川 糸 著  

~誰もが幸せになる食堂があるという
        その名は食堂かたつむり~


不倫相手の子だから倫子・・・
倫子はインド人の彼と同棲しながらトルコ料理店でアルバイトをしていた
アルバイトから帰ると部屋はからっぽになっていた・・・祖母の形見のぬか床を残して・・・
彼女は声を失った・・・絶望感でいっぱいだった・・・

十数年ぶりに帰る実家
母・ルリ子の家は『ルリコ御殿』と呼ばれている
元々は愛人(根岸恒夫コンクリート建設の社長)の所有物だったものだ
おやつを食べるのも、ご飯を食べるのも、テレビを見るのも宿題をするのも、お風呂に入るのも、眠るのも、何もかも一人だったあの頃・・・
おかんはいつも《スナック・アムール》で色気をふりまきながら客の相手をするのに忙しかった
これが家を飛び出した理由だった・・・

『ルリコ御殿』で豚の【エルメス】の世話をしながら思った
職を探すにも料理以外のことはできない。けれど料理ならつくれる。母の家の物置小屋を借りて小さな食堂をオープンできないか。
倫子が小学校時代臨時職員をやっていた根っからのこの土地の山男、くしゃくしゃの笑顔がトレードマークの熊さんの助けを借りた
『食堂かたつむり』
あの小さな空間をランドセルみたいに背負って私はやっくり前に進んで行くのだ。

【お客様】熊さん
【メニュー】ザクロカレー
      アメリカンコーヒー

【お客様】黒ずくめの喪服姿のお婆さん
【メニュー】マタタビ酒を使ったカクテル
      林檎のぬか漬け
      牡蠣と甘鯛のカルパッチョ
      比内地鶏のサムゲタンフープ
      新米のカラスミリゾット
      子羊のローストと野生のキノコのガーリックソテー
      柚子のシャーベット
      マスカルポーネのティラミス バニラアイスクリームを添えて
      濃いめのエスプレッソコーヒー

【お客様】高校生の桃ちゃんとサトル君
【メニュー】ジュテームスープ
      濃いピンクのマカロン

【お客様】三十代後半同士のお見合い
【メニュー】野菜だけを使ったフランス料理・・
      苺のサラダ
      人参のフライ
      大根のステーキ
      ほうれん草と丸麦・胡桃・ドライトマト・パセリのリゾット
      野菜たっぷりジュテームスープ
      紫芋のクリームブリュレ
      バラのローズティー

【お客様】保健所の衛生管理課の役人
【メニュー】ワイワイ丼(ご飯の上にスパゲティーナポリタンを具としてかけたもの)

【お客様】メルアドに連絡をよこした男
【メニュー】フルーツサンド
      ラプサンスーチョンという紅茶

【お客様】村の温泉街でクリーニング店を営んでいる家族
【メニュー】ハンバーグ・チキンライス・エビフライ・かぼちゃのソテー・人参のグラッセのお子様ランチ

【お客様】同性愛の男性カップル
【メニュー】ジュテームスープ
      ベーコンと里芋とブロッコリーのショートパスタ
      赤カブのバーニャカウダソース・イノシシ肉添え
      チョコレートのウェディングケーキ

【お客様】おかんと・・・と町の人たち
【メニュー】世界一周料理

ゆっくり時間が流れる、ほっこり、やさしい物語・・・・・

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大好き~ この物語!!

文章の中にきめ細やかな情景とやさしく、柔らか、そしてゆったりとした雰囲気が漂う

都会で疲れ切って故郷に帰ってくる主人公・倫子
かといって実家の母とはうまくいっている訳ではなく
母が嫌で都会に出たのだから・・・
現在はお金もなく頼れるは大嫌いな母だけ
だから不本意ながら里帰り

私のできる唯一のもの
それは料理をつくること
知り合いの熊さんに協力してもらい『食堂かたつむり』を開店
そこに訪れる訳ありの人々との交流の物語
そして、母の秘密・・・・最後の母からの手紙・・・
いろいろな人々の人間模様が心を打つ
幸福も不幸も喜びも苦しみも・・・・
でもでも
《おなかがグー》のお話ですよ~


本当に大切なことは、自分の胸の中にぎゅっと、鍵をかけてしまっておこう。誰にも盗まれないように。空気せ触れて、色褪せてしまわないように。風雨にさらされ、形がこわれてしまわないように

やさしい気持ちで物語を読みたい方!必見

【エルメス】幸せをありがとう!!

番外編で『食堂かたつむり』のお客様の同性愛の男性カップルの物語も

イタリアの文学賞バンカレッラ賞料理部門受賞作品
2010年劇場公開作品

『食堂かたつむり』劇場公開作品予告編
 


以下私的評価です
ほっこり!★★★★★
感動!★★★★☆
おなかと背中がくっつくぞ!★★★★★
読んでよかった!★★★★☆

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