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甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯   門田 隆将 著  

~たかが野球 されど野球
  生涯を野球というスポーツに捧げた男の物語~


プロ野球界に天才バッティングコーチと呼ばれた男がいた
高畠導宏
彼は三十有余年プロ野球の名コーチとして名を馳せたが六十歳をまじかに突如として高校の教師となる
夢は高校野球の監督として『全国制覇』すること
しかし、夢半ばにして病魔に侵され平成十六年の夏に亡くなった
この物語はのべ三十人以上のプロ野球のタイトルホルダーを育てた…数知れない人間を育てた高畠導宏のドキュメンタリー




高畠導宏略年譜

昭和十九年一月十八日 岡山県児島郡郷内村(現倉敷市)に生まれる

選手時代
昭和三十四年~三十七年  岡山南高校
昭和三十七年        丸善石油(愛知県松山市)
昭和三十八年~四十二年  中央大学
昭和四十二年        日鉱日立(茨城県日立市)
昭和四十二年~四十七年  南海ホークス

打撃コーチ時代
昭和四十七年~五十二年  南海ホークス
昭和五十二年~平成元年  ロッテオリオンズ
平成元年~二年        ヤクルトスワローズ
平成二年~六年        ダイエーホークス
平成六年~十年         中日ドラゴンズ
平成十年~十三年      オリックスブルーウェーブ
平成十三年~十四年     千葉ロッテマリーンズ

高校教諭時代
平成十五年~十六年    私立筑紫台高等学校(福岡県太宰府市)社会科教諭
平成十六年七月一日    永眠
                   
                           ~文中より抜粋~ 

この物語は高畠導宏という伝説のバッティングコーチが携わったプロ野球の過去から現在に至るまでの物語と人間・高畠導宏の二つのお話です

野球を好きな方には興味深い裏話もあり楽しめますねー
もちろん野球に興味のない方も人間・高畠導宏に惹かれるはずです

野村ID野球の原点にはプロ野球人ではない新聞社の記者が関係していた話
『シンキングベースボール』
そして、南海の黄金期の監督であった鶴岡氏と野村氏の確執
(サッチーも登場・・・)

常勝西武ライオンズを作り上げた広岡、森両監督の基礎を作ったという巨人V9時代に養った戦略
川上監督が導入した『ドジャース戦法』

昭和三十年代から昭和五十年半ばまで横行した『諜報戦争』

高畠氏と野村氏との関係
その他のプロ野球選手、監督たちとの逸話
もちろん現在も現役で活躍している選手、監督、コーチ、解説者とのお話も盛りだくさん
けいたが大好きだった仰木監督をはじめ、三冠王・落合など・・・

とっても興味深いお話ばかりです

そして、もっとも感動させられるのは人間・高畠導宏の物語

彼は卓越した洞察力で投手の特徴、癖を見抜くことを得意としていました
また、打者へのアドバイスも的確でありました
でも、一番すぐれていた点はその選手に与える『精神』というところ

短所を改善するときその原因を突き詰めていくのではない
長所を伸ばすことにより短所を削っていく
何々を駄目だというのではなくその相対にあるものを求め「これはいいな」と強調していく
そうすると駄目なものの幅が自然と少なくなっていく
そして、褒めること、自信をつけさせることが大切

例えば「高めは振るな」というと打者はどうしても高めを意識しながら真ん中から低めを打つ
これでは意味がない
「お前ならこの投手の真ん中から低めを狙えば必ず打てる」という
ということなのでしょう・・・けいたの見解ですが・・・

ということはコーチングする場合、すべてが正解ではなく選手一人一人に違う指導をするということで正解は一つではないということですね
一人一人長所も短所も違うわけでありますから
名選手名コーチにあらず
けがに泣いた現役時代
高畠氏の現役は五年だそうです
だからこそ三十年もの間コーチを務め、名選手、名選手以外にもその選手に適した活躍場所を見出すことができたのです
人生って何が幸いするか分からないですよねー

野球においてコーチングを突き詰めていくうちに『心理学』に興味を持ち始めます
そして、若い奴らを指導してみたいと思うようになるのです

自身が子供好きであった、そして人間の成長に少しでも関わり、助けができれば
五十代になり世間では隠居を考え始めるこの歳に高校教師になることを決意します
プロ野球に携わった人間はその後二年間はアマの野球の指導をしてはいけません
剣道部の生徒たち先生たちとの交流などがありさぁこれから・・・・というときに・・・

・・・・・膵臓がんでした

しかし、生前に残した教え、愛弟子たちが彼の夢をかなえることでしょう

最後にホークスの小久保選手の手記があります

『私も近い将来、高校野球の監督になりたい。高さんの夢と同じように』

NHKでドラマ化もされ話題となったこの作品
NHK土曜ドラマ 『フルスイング』へ

勇気と力が湧いてくる作品ですよー


「才能とは、にげださないこと」
「平凡のくり返しが非凡になる」



以下気ままな評価です
読んでよかった!★★★★☆

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category: 門田 隆将

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