小説書評・・けいたの小説日記 読書感想文・・おすすめ小説~おもしろ小説・・

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坂の途中の家    角田 光代 著  

【坂の途中の家】 角田 光代 著

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。

社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と〈家族〉であることの心と闇に迫る心理サスペンス。

最愛の娘を殺した母親は、
私かもしれない。


私は、果たして、
文香を愛して
いるんだろうか。
もちろん愛していると
思っている。
いなくなったらと
考えただけで胸がふさがる思いがする。
(略)
それでも、
文香を自分より
大切なものと思えるだろうか。
かわいい、
かけがえのない子どもと
思えるだろうか。
            ―本文より

感情移入度100パーセントの社会派エンターテインメント!
                                   【内容紹介より】


子育て真っ最中の主婦が幼児虐待事件の補充裁判員になったことから自分の置かれた境遇を再確認していく物語

真実はここにあるのか

答えはここにあるのか

わからない・・・・・・・

でも

考えさせられずにはいられない物語

身に覚えがある出来事もある

この物語に表現されているような感情はなくとも

このような行動をしていることもある・・・・・・

相手がどのように考えているのか

感じているのかもはわからない

けど

家族という他人が入る余地のない密室に隠された思い

家族が増えれば増えるほどしがらみが増えそれに縛られ、洗脳されていく

気づかず過ごしたあの頃

過去を、今を考え、話し合う機会をくれた本になりました

良い作品に出会いました



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category: 角田 光代

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父とガムと彼女    角田 光代 著  

~甘い香り、彼女との思い出~

【父とガムと彼女】 角田 光代 著

小学4年生のある日まで、忙しい母にかわって学校の送り迎えをし、自分の世話をしてくれた初子さん。脚本を書きあぐねていた父と、家計をささえていた母。母が実家に行ったきりになったときは、父と初子さんと私で数か月暮らしたこともあった。そしてある日を境にふいに消えてしまった。父が亡くなり、通夜ぶるまいの席で再会した初子さんは……。これは「忘れられない香り」の記憶をテーマとして競作されたアンソロジーの一篇です。
                              【内容紹介より】


アンソロジー作品『あなたに、大切な香りの記憶はありますか?』より切り売りされたこちらの作品

幼少期の一時期、家にいた初子さん
あの頃、難しいことは何も考えなかったけど
今、思う
彼女は何者だったのだろう…と
父の通夜で彼女を見つけた
聞いてみたい
彼女の正体を
そう思った

思い出の中にいつもいる誰か
あなたがいた情景と香りを忘れない
懐かしい、切ない、もう戻ることのない人生の一場面を思い出す
そんなセピア色の物語です



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category: 角田 光代

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ツリーハウス    角田 光代 著  

~ひとりにひとつの人生物語~

【ツリーハウス】 角田 光代 著

じいさん・・・藤代家の長・祖父の泰造が死んだ
じいさんがいくなって初めて思った
俺は、じいさんのことも先祖のことも何も知らないじゃないか
プー太郎の俺は、同じく無職の叔父とじいさんをよく知る唯一の人、祖母のヤエと中国へ旅立った
じいさんとばあさんが出会った土地・・満州へ
家族の原点を知るため
そんな旅で僕ら家族の本質を知ったんだ・・・・・


僕・良嗣と祖母・ヤエと叔父・太二郎の一家の歴史を探る満州への旅の物語
じいさんばあさん、とうちゃんかあちゃんの家族の物語
ふたつの物語が徐々に距離を狭めて、時差を超えて重なり合っていくという人生の物語

人に歴史あり
家族に歴史あり

自分にとってじいちゃんはじいちゃん以外のなにものでもなくて、ばあちゃんも、とうちゃんも、かあちゃんも、おじちゃんも、おばちゃんも、同様で
でも、実は、ひとりひとりに人生があって
いいときも、悪いときも
戦ったときも、逃げたときも
家族にも、子どもにも知られない出来事もあったんだろうな

けいたのじいちゃんたちも丁稚奉公や兵役、そして、戦後の生活を支えるためどんなことを経験したんだろうか?

そんなことを初めて考えた作品

ものごころついたときから祖父はじいさんで、祖母はばあさんで、その「じいさん」「ばあさん」には性別がないように感じていたのである。

・・・・・・確かに・・・・・・

戦中、戦後、高度経済成長期、昭和から平成へ
親子三世代の物語であり、日本国民の歴史でもあるこの作品

いやー じいさんたち(泰造とヤエ)はすごい
満州移民として中国に渡り、戦争を経験し、戦後の復興に尽力し、高度経済成長期を支えた
今では考えられないような生活
帰る場所も、根を張る場所もなく
幸せも苦労もいっぱいあったんだな
ってしみじみ思った
先輩たちに感謝、感謝です

夏休み
ご先祖様に想いを寄せて家族について、生について考えてみる
良い時間ではないでしょうか
【ツリーハウス】を読んでお気に入りのフレーズを見つけて下さいね!!

「両親もじいちゃんばあちゃんも、きょうだいもいて、わいわいけんかしながら取り合うようにごはん食べて、明日のことなんも心配せんでよくて、あのころは、そういうのがしあわせだなんてちっとも思いもせんかったけど、あれはあれで、うん、しあわせだったと今思うなあ」



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